外科看護師の仕事の特徴は、処置が多いことです。処置の内容は、創部の感染兆候の有無を観察したり、洗浄や消毒などがメインになり、必要であれば軟膏の塗布や包帯の交換なども行います。また、手術直後の場合は医師と一緒に経過観察を行い、状態に合わせて慎重に対応をします。

また、その他にも通常のルーチン業務に加えて、術前や術後の患者の看護業務も行わなければなりません。手術前の処置では患者やその家族への説明をしたり、精神的なフォローを行ったり、オペ室に持っていくカルテや同意書などの確認もします。さらに、オペ室に患者を送り出した後は、手術から戻った患者を迎え入れる準備も行います。術後の患者が安心して過ごせるようにベッドメイキングや必要な機器、人工呼吸器などの医療器具の準備などは欠かせません。

しかも、患者がオペ室から戻ってきたら、全身の観察と管理を行いつつ、医師から指示された薬剤の投与をし、術後の経過を見守りながら、家族と患者が面会できるように調整も行なわなければなりません。もちろん、このような術前と術後の業務以外にも、受け持ち患者がいるので、手術に関する業務を行いながらも、通常業務はこなさなければならないため、気配りや体力も他の病棟よりは必要になるかもしれません。急性期病院だと夜勤時に患者の急変も十分に考えられるので、大変な業務ではありますが、その分大変やりがいのある仕事でもあると言えるでしょう。